安久工機 田中隆社長(1)「世界トップレベルのベンチャー7社」に選ばれた町工場

公開日: 更新日:

「早稲田の先生から声をかけられて、このプロジェクトに安久もかかわりだすんです。学生さんが描く図面のアドバイスとか、実際に装置をつくるという形で協力するようになっていきました。今でこそ“医工連携”という言葉が当たり前に使われますが、それをすでに50年以上前からやっていたことになります」

 医工連携とは、医学分野の関係者と工学分野の関係者がタッグを組み、新たな医療機器や技術を開発することを指す。それにしてもなぜ、スタートしたばかりの安久工機にお鉢が回ってきたのだろうか。

 文夫氏が勤務していた東洋精器は、同じ下丸子に本社があった東証1部上場の北辰電機製作所(現横河電機)の仕事を請け負っていた。その北辰電機に勤めていた一人が早稲田大の出身者で、同大の研究室に戻ったので、その縁で協力を依頼されるようになったのだ。当時から、文夫氏の技術の確かさが信頼されていたということだろう。

 安久工機が創業した当時、隆氏は中学2年生。業務の内容についてはほとんど知らなかったが、「小さな会社だけど、人の役に立つ仕事をしているに違いないという認識を持っていました」と隆氏は振り返る。 =つづく

(ジャーナリスト・田中幾太郎)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    エゴイストのような「人間性」がアウト? ドジャース佐々木朗希にトレード説がくすぶり続ける根拠

  2. 2

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  3. 3

    和久田麻由子アナがフジとTBSではなく日テレを選んだワケ 今週からついに新報道番組に登場

  4. 4

    萩本欽一(5)「親父はカメラ屋、母親はご飯も炊けない四国のお姫さまだった」

  5. 5

    阪神・立石正広は“走り方”にさえ問題あり 3度目の故障を招いた根本原因を専門家が指摘

  1. 6

    小室圭さん&眞子さんの「第1子の性別」を特定 NYポスト紙報道の波紋と今後憂慮すべきこと

  2. 7

    元EXILE黒木啓司「脱税セレブ・宮崎麗果と離婚へ」報道に納得の声

  3. 8

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  4. 9

    元EXILE黒木啓司がLDHを離れたワケ…妻のド派手すぎるセレブ生活が遠因か

  5. 10

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声