ベルリング 飯野塁社長(1)消防車・救急車業界にひとりで飛び込んだ風雲児

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 消防車と救急車。どちらも日常的に目にしながら、どんな会社が造っているのか知る人は少ないのではないか。

 消防車は大手1社と中小数社、救急車は大手2社がほぼ独占している。そんな閉じられた市場に、たったひとりで飛び込んだ男がいる。

「消防士や救命救急士は年々仕事量も責任も増えているのに、車両は何十年も前から同じ。これはおかしいと疑問に思ったのがきっかけです」

 飯野塁は大学3年生の時に、消防車用部品を製造販売する会社「ベルリング」を設立。現在は部品だけでなく、消防車・救急車そのものの製造にも参入し、業界の風雲児として注目されている。

 生まれは千葉県野田市。父は消防士、母は保育園を経営。飯野が7歳の時に母親が病気で他界。34歳という若さだった。

「周りの大人は可哀想だと言っていたけれど、僕は命を燃やし尽くしたな、と。昼も夜も一生懸命に働く母の姿は大変そうだったけど、頼もしくもありましたから。自分もそうありたいと幼心に思ったものです」

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