重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

演劇・ミュージカルの“聖地”帝国劇場が建て替え決定 共同所有者・東宝の皮算用は?

公開日: 更新日:

「レ・ミゼラブル」や「屋根の上のヴァイオリン弾き」に「SHOCK」シリーズ……。

 多彩な演劇やミュージカルの舞台となり、「聖地」とも呼ばれてきた東京・丸の内の帝国劇場。1969年から84年までは「日本レコード大賞」の発表会場ともなり、大晦日の「年末ジャンボ宝くじ」の抽せん会場となったことでも知られる。

■新ビル完成後に再開する方針

 その「帝劇」を中核とする「帝劇ビル」が生まれ変わる。ビルを共同所有する東宝と公益財団法人の出光美術館がこのほど建て替えを決めた。隣接する「国際ビル」を保有する三菱地所とともに一体的に再開発する。帝劇と出光美術館は2025年をメドにいったん休館。新ビル完成後に再開する方針だ。

 建て替えの費用やスケジュールは未定で、計画の詳細は今後3者で協議して詰める。建て替えるのは老朽化が進んでいるためだ。今の帝劇は「2代目」で、東宮御所などの設計にも携わった昭和期の建築家・谷口吉郎氏(故人)の設計だ。地下6階・地上9階建て、劇場の収容能力は1897人。ただ1966年9月の竣工から今年で半世紀超。一部では耐震性などの問題を指摘する声も上がっていた。落成以来ここに本社を置いてきた石油元売り大手の出光興産が一昨年、大手町にオフィスを移転したのも「建て替え機運を促した」(事情通)要因のひとつといわれている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ガーシー容疑者vs立花元党首の“化かし合い”に国民ウンザリ…税金3億円譲渡を勝手に約束

    ガーシー容疑者vs立花元党首の“化かし合い”に国民ウンザリ…税金3億円譲渡を勝手に約束

  2. 2
    小倉一郎さん「がん」が肺、胸骨、脳の4カ所に…大病を機に、やりたい3つのことすぐ行動に

    小倉一郎さん「がん」が肺、胸骨、脳の4カ所に…大病を機に、やりたい3つのことすぐ行動に

  3. 3
    WBC準決勝で朗希3失点、由伸2失点でもメジャースカウト大満足 侍J“2枚看板”生観戦で品定め

    WBC準決勝で朗希3失点、由伸2失点でもメジャースカウト大満足 侍J“2枚看板”生観戦で品定め

  4. 4
    ビートたけしセミリタイアいよいよか…高田文夫が明かした「田舎暮らし」は終活の一環?

    ビートたけしセミリタイアいよいよか…高田文夫が明かした「田舎暮らし」は終活の一環?

  5. 5
    N党・立花孝志氏「報ステ」“一発退場”の一部始終…“放送事故”起こした発言には賛否両論が

    N党・立花孝志氏「報ステ」“一発退場”の一部始終…“放送事故”起こした発言には賛否両論が

  1. 6
    セカンドライフの収入源は3つしかない 「豊かな老後」と「貧しい老後」の境目とは?

    セカンドライフの収入源は3つしかない 「豊かな老後」と「貧しい老後」の境目とは?

  2. 7
    いまも生きている父・徹さんの教えとTJ手術後のスケールアップ

    いまも生きている父・徹さんの教えとTJ手術後のスケールアップ

  3. 8
    佐々木朗希はWBC準決勝で“虚弱”返上 160km超え連発で全米に衝撃、メキシコ指揮官も絶賛!

    佐々木朗希はWBC準決勝で“虚弱”返上 160km超え連発で全米に衝撃、メキシコ指揮官も絶賛!

  4. 9
    ポスト三浦瑠麗は決まりか… 岩田明子氏「めざまし8」「サンジャポ」出演を視聴者はどう見た

    ポスト三浦瑠麗は決まりか… 岩田明子氏「めざまし8」「サンジャポ」出演を視聴者はどう見た

  5. 10
    吉田正尚もっかWBC打点王「13打点」は大会新! マイアミで「5年120億円」の価値証明

    吉田正尚もっかWBC打点王「13打点」は大会新! マイアミで「5年120億円」の価値証明