カタールのW杯会場で存在感を示す「中国企業」の勢い インフラ施設建設にも参画
オリンピックを上回る世界最大のスポーツの祭典、FIFAサッカーワールドカップ(W杯)。「3密状態」の観客は誰もマスクをしないで大声で応援している。新型コロナウイルス感染者数が世界一多い米国などからの観戦者もいるのに、まさに世界は「ニューノーマル」だ。
グループリーグの電光広告には中国企業が目立ち、日本企業は見当たらない。中国はW杯出場を逃したが、FIFAパートナーには大連万達グループがあり、FIFAパートナーに次ぐW杯スポンサーには、中国スマホメーカーのVivo、中国第1位の乳製品国有企業の蒙牛乳業が名前を連ねている。
インフラ施設建設にも多くの中国企業が参画した。ルサイル・アイコニック・スタジアムはカタール最大規模の競技場で、W杯のメインスタジアムとなっている。設計・建設したのは中国の鉄建国際集団。カタールは、中国からEV(電気自動車)888台を含むバス約1500台を輸入し、W杯専用車両の30%以上を占めている。
■欧州で高まる中国製自動車の存在感