ノジマ「一律2万円」ベア前倒しの衝撃…これからも“賃上げドミノ”は起きるのか
「ノジマ、ベア前倒し」──。4日の日経新聞1面には目を引く見出しがあった。家電量販大手「ノジマ」(横浜市)は従業員の基本給を引き上げるベースアップ(ベア)を4月から前倒しして12月に実施する。
一律2万円のアップで平均ベア率は6%となる。消費者物価指数の上昇率が4%に迫りつつある中、物価高に見合った賃上げと言える。ノジマは2022年7月から月額1万円の「物価上昇応援手当」を支給している。この手当を基本給に織り込み、さらに1万円上乗せし、2万円のベアとする。
経済ジャーナリストの井上学氏が言う。
「最近、散見される企業のインフレ手当は一時的でそのうちなくなります。一律2万円がベアに盛り込まれるのは、ノジマの従業員にとってはとても心強いでしょう。日経新聞1面に『6%、前倒し』はインパクトが大きい。家電量販店の仕事は過酷なイメージがありますが『ノジマで働きたい』と若い人材が集まるきっかけになり、消費者も好感を持つかもしれません」
■業界6位も“独自路線”で成長