著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【金丸脱税事件】異聞(21)「小さな政商」小針暦二と日債銀の物語

公開日: 更新日:

検察上層部からストップがかかり不問に

日本債券信用銀行本店(C)共同通信社

 金丸信の脱税事件摘発は、政官財利権に巣くう人物の存在を改めてクローズアップした。「でかくはねえが小さい政商みたいな人」(1992年11月27日衆院予算委員会の臨床尋問)と金丸自身が形容した福島交通会長の小針暦二である。80年代から経済事件シーンでは知る人ぞ知る存在だった。政官財… 

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