著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【金丸脱税事件】異聞(27)宮沢首相と後藤田法相の「金丸嫌い」が捜査にプラスに働いた?

公開日: 更新日:
肌合いが合わなかった(自民党の金丸信前副総裁と宮沢喜一首相=右)/(C)日刊ゲンダイ

 金丸信は当時78歳という高齢で、病気がちでもあった。1993年3月6日午後の首脳会議での逮捕方針の報告を受けた段階で、実現するかどうかは別にして、法相や首相がそれを理由に逮捕ではなく在宅捜査にするよう注文をつけることは可能だったと思われる。

 現に、検察首脳は特捜部に「高… 

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