著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(59)政治家の取材対応に見る政治部と社会部の落差

公開日: 更新日:
1991年10月、自民党総裁選始まる(左から宮沢、渡辺、三塚各候補)/(C)共同通信社

 政権与党の派閥の領袖にして日本の政治権力のトップである総理大臣の最有力候補である宮沢喜一は、自民党の国対関係議員や法務官僚、政治部記者などのネットワークで検察が阿部文男に肉薄しつつある情報は当然、耳にしていたはずだった。その線で「阿部を大臣にすると危ないですよ」というアドバイス…

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