しゃぶ禅 菅野雄介社長(1)「マハラジャの生みの親」が立ち上げた「しゃぶしゃぶ専門店」

公開日: 更新日:

「今思えば甘えでしかありませんが、普通に暮らしていけるのに目的もなく勉強することへの価値が見いだせなかったんです。父親には何度も怒られたし、家庭教師を付けられたりもしました。それでも、その時は親心に気づくことができませんでした」

 結局、大学に進学したものの授業も欠席しがちで、4年の時に留年が決定。見かねた父親から「このまま通っても意味がないから、大学を辞めて働け」と言われて、強制的に父親の会社に入社させられた。

■閉店まで皿洗い、接客、掃除…

 最初に携わったのは不動産事業だった。時は90年代後半、バブルは崩壊し、ディスコブームも下火になっていた。会社は事業の主軸をしゃぶ禅に移行するとともに、バブル期に取得した不動産を整理して組織のスリム化を図っていた。

「大金を動かすのは刺激的だったし、売買の仕組みや資金繰りについて学ぶことは今後に役立つと思い、興味を持ちました」と菅野氏は言う。ただ、仕事はそれだけではなかった。菅野氏は夕方に不動産の業務を終えるとしゃぶ禅の店舗に向かい、閉店まで働いたという。それも無償で。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」