安倍派ガタガタで植田日銀「脱アベノミクス」へ舵? 金融政策めぐり相次ぐ“意味深発言”

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 なぜ、ここへ来て日銀は突然、出口に前向きな姿勢を示し始めたのか。

「植田総裁が緩和の出口に向かうにあたり、最大の障壁はアベノミクス推進の安倍派でした。しかし、いま安倍派は、検察やメディアから、パーティー券の裏金疑惑のターゲットにされ、ガタガタです。日銀を牽制する余裕はありません。植田総裁はその間隙を縫って、出口に向けカジを切り始めたとの見方があります」(金融関係者)

 裏金疑惑が日銀の金融政策に影響を与えているとすれば衝撃だ。金融ジャーナリストの森岡英樹氏が言う。

「中央銀行は政治の影響を強く受けます。政権内の勢力の変化で金融政策がやりやすくなったり、やりにくくなることはあることです。安倍派との関係で日銀が動きやすくなった面は少なからずあると思います。いずれにせよ、金融政策が正常化されれば、円安にブレーキがかかり、輸入物価の上昇は落ち着くはず。国民生活にとってはプラス面が多いでしょう」

 植田は7日、岸田首相と面談。出口の話題は出なかったとした。裏金捜査が大詰めの「年末から来年にかけて」が、脱アベノミクスの好機だ。

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