松野官房長官に「更迭」報道…裏金問題が政権直撃で疑惑議員“総入れ替え”内閣改造が急浮上

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 松野氏の答弁をテレビ中継で見ていた自民党のベテラン議員は「こりゃダメだ。もたないよ」とため息をついた。

 予算委で松野氏の進退について問われた岸田首相は「政府のスポークスマンとして役割をしっかり果たしてほしい」と更迭を否定した。しかし、けさの読売新聞は複数の政府・与党関係者の話として、岸田はその後、やはり続投は困難と判断し、松野氏を事実上更迭する方針を固めたと報じた。13日に臨時国会が終了すると、東京地検特捜部は捜査を本格化させ、議員本人からも事情を聴く方針だ。

■聴取されたら辞任は不可避

 高木国対委員長と世耕参院幹事長についても1000万円を超える裏金がキックバックされていた疑いがあるという。さらに西村経産相と萩生田政調会長もキックバックの裏金を受けていたとみられると報じられた。安倍派の裏金づくり疑惑は底なしで、検察の聴取対象は数十人に上るともいわれる。

 そこで急浮上しているのが、年末の緊急内閣改造だ。


「内閣の要である官房長官に事情聴取するとなれば、検察側もしっかり証拠を固めた上でのことです。聴取された段階で辞任は避けられない。安倍派の事務総長経験者である西村経産相も、予算委でキックバックについて聞かれると『確認中』とゴマカし、明確に否定できなかった。政権中枢が何人も検察に呼ばれる可能性がある。副大臣にも怪しいのがいるというし、もし政務三役や党役員の辞任が相次ぐような事態になれば、辞任ドミノどころの話ではない。政権が倒れかねません。国会が閉じたら、危ないメンバーを一気に交代させる内閣改造・党役員人事を行うしかないでしょう」(岸田派関係者)

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