高級「生」食パン「乃が美」ファミマコラボ売り切れ続出でV字復活? 店舗は最盛期の半数以下

公開日: 更新日:

 昨年12月5日から北海道を除く全国のファミリーマートで発売され好評を博しているのが、高級「生」食パン専門店「乃が美」監修の「しっとりホイップあんぱん」だ。生クリームとはちみつが練り込まれた生地にあんとホイップという組み合わせ、税込み価格158円という手頃な価格がウケて、売り切れ店が続出しているという。

 ネットでは、《ようやく買えた》《365日食べられる》などの声が見られるが、これまで急成長してきた乃が美の業績は悪化している。昨年末の12月25日に公表された乃が美の決算公告によると、23年3月期はマイナス8480万1000円の最終赤字と振るわない。
 
「流動負債が2.6億円まで膨れ上がる一方で、流動資産は8000万円ほどと危機的状況にあるのは間違いありません。一時はIPO(新規上場株式)を目指していたほど右肩上がりで成長していましたが、ブームが落ち着いてくると、“はなれ”と呼ばれる店舗の大半を占めるフランチャイジー(加盟店)の離脱が相次ぎ、全国で急増してきた店舗が続々と閉店している状況です。高級食パンブームはすでに収束していますが、根強いファンからの支持でどこまで持ちこたえられるのかが注目されています」(経済ジャーナリスト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • ビジネスのアクセスランキング

  1. 1

    名門ゼネコン復活なるか? 三井住友建設はインフロニアHDによる買収で完全子会社化へ

  2. 2

    ロピア(上)カトパンの夫が社長就任後に急成長 イトーヨーカ堂の7店舗を手に入れる

  3. 3

    日産18年ぶり国内早期退職募集の大リストラも…再びのV字回復はイバラ道、会社消滅の可能性も

  4. 4

    業界2位に躍進した北海道発の作業服チェーンが、ワークマンより10年早く始めた成功の秘訣

  5. 5

    “コンビニキラー”まいばすけっと「勝利の方程式」 店舗数の割に目立たなくても他社を圧倒

  1. 6

    リブセンス 村上太一社長(1)不安を解消するには行動…学生時代に創業し史上最年少25歳で1部上場

  2. 7

    山田養蜂場“パパ活”専務逮捕で経営に大打撃…グループ企業向け貸し付けが今後の課題

  3. 8

    リブセンス 村上太一社長(2)不便と課題の解決が事業の基本 転職口コミサイト「転職会議」が急成長

  4. 9

    牛丼の吉野家が“ラーメン世界一”を目指すしかない切実事情…「第3の柱」に掲げるも“窮余の一策”

  5. 10

    くも膜下出血で早逝「ブラックモンブラン」41歳副社長の夫が遺してくれたもの…妻で竹下製菓社長が告白

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    いとうあさこだけでない「育ちの良さ」が隠せない50代女芸人…“実家が太い”“隠れ高学歴”の強者も

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    ドジャース大谷の3年連続本塁打王に超強力ライバル…ベテラン2人が「新規大型契約」狙い目の色変える

  4. 4

    松本潤はやっぱり“持っている男”だった! 主演の7月期TBS日曜劇場はヒットの条件が勢揃い、「どうする家康」の汚名返上へ

  5. 5

    いとうあさこ「過去の不倫」告白もダメージゼロ! 本物の“お嬢様”が持つ愛され要素

  1. 6

    阪神藤川采配の奇々怪々…「佐藤輝明を三塁に固定、ヘルナンデスを外野で使うのが普通やろ」

  2. 7

    【スクープ!】元横綱白鵬が相撲協会に「退職届」を突きつけていた! あまりの自己チューぶりに「洗脳説」まで浮上

  3. 8

    備蓄米で不当に儲けている? ネットにあふれる「コメ高騰は卸売業者が元凶」ウワサの真偽

  4. 9

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  5. 10

    国民民主党ブームはジ・エンドか…玉木雄一郎代表「備蓄米は動物の餌」発言に批判殺到