高級時計強盗が頻発する背景に「中古ロレックス」の異常値上がり…今後どうなる?

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 今年5月、覆面姿の男らが東京・銀座のロレックス専門店に押し入り、およそ3億円相当の高級時計など74点を奪った強盗事件が発生。しばらくして未成年の実行犯ら数人が逮捕されたが、白昼堂々の犯行に銀座の街を震撼させた。東京の他に京都や甲府など、全国的に多発しているのが高級時計ロレックスを狙った強盗事件だ。その背景に、近年の中古ロレックスの急激な値上がりがある。東京で数店舗展開する高級時計店の経営者はこう話す。

アベノミクスの金融緩和以降、株価上昇とともに高級時計の中古価格が右肩上がりに上昇しています。特に新品が入手困難なロレックスが人気で、デイトナやサブマリーナなどのスポーツモデルの値上がりが急激で、年代やモデルによっては20倍以上も上がっているものもあります」

 昨今の円安や、中国、台湾のほか、近年所得が増えているタイなどの東南アジアのコレクターが激増している影響も大きいという。

「給付金バブルの影響もあってコロナでさらに値上がりしていて、現在スポーツモデルは一服した感がありますが、代わりにさほど値上がりしていなかったデイトジャストやオイスターパーペチュアルなどドレスモデルの値上がりが目立つようになりました。時計は持ち運びやすく換金性も高いため狙われやすく、客を装って店で本物と持参した偽物をすり替えるといった犯罪も起こっています」(前出の経営者)

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