「損が怖い！」と言う人こそ“月1万円”からの積立投資…年収に関係なく資産が作れるワケ

「この世でいちばん臆病な投資生活」（サンマーク出版）

　よく、「投資は余裕資金で」と言われます。しかし、お金に余裕のない人は、いつまで経っても余裕資金が生まれないかもしれません。だから、考え方を変えてみましょう。収入から支出を引き、余ったお金を投資に回すのではなく、次のようなお金の使い方にするのです。

【　収入−貯蓄=支出　】

　まずは「貯蓄（投資）」にお金を回す、そして残りを生活費（支出）に回すということですね。以前、たまたま同じ会社で働いている2人の方が、別々に相談に来られました。Kさんは営業職で成績が良く、高収入でした。Aさんは事務職でKさんより500万円も年収は低かったのです。どう考えても、Kさんのほうが資産は多いと思うでしょう。ところが、実際には資産が多かったのはAさんのほうです。

　その違いは、貯金の仕方にありました。

　これはよくある話で、高収入の人は支出も多くなりがちです。お金は貯める意識がないと貯まらないものなのです。Kさんはズルズルとお金を使っていたので、ほとんど貯まっていませんでした。Aさんは毎月貯金に回す額を決めており、給料が入ったら、まず貯金用のお金を確保して、残ったお金を生活資金にしていました。