投資の売買タイミングに迷ったら…「アノマリー」を知っておくと負けにくくなる?

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 投資で難しいのは、売買タイミングの見極め。「買った途端に下がった」「売った途端に上がった」という苦い経験を持つ人も多いのではないだろうか。タイミングを見極めるさまざまな方法があるが、アノマリーもその一つだ。アノマリーとは、理論的な裏付けはないものの、経験的にわかっている相場の規則性のこと。米国の相場格言に「Sell in May(株は5月に売れ)」があるが、これもアノマリーの一つだ。絶対に当たるとはいえないが、知っておくことで負けにくくなる。

 三井住友DSアセットマネジメントの「マーケットレポート」によると、1929年から2022年までの月間騰落率を検証したところ、S&P500は1月、4月、7月、12月に上がりやすい。反対に9月に下がりやすい傾向があるそうだ。

「S&P500が1月に上昇した年の相場は強い」とのアノマリーもある。1998年から2022年のS&P500の騰落率を検証したSBI証券のデータによると、1月に上昇した年は、年間を通じて上昇する確率が高いことがわかった。1月に上昇した年は13回あったが、そのうち年間を通して上昇したのは9回だった。単純計算で勝率は7割となる。

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