60歳からの新NISA活用なら…隔月分配型の投資信託に注目したい

公開日: 更新日:

 もう1つはコスト(信託報酬)が高めに設定されていること。これも合計リターンを確認すれば問題ない。合計リターンは、信託報酬を差し引いた後の利益だからだ。

 たとえば「MHAM6資産バランスファンド」(六花選)の直近1年間の分配金は570円。その間に基準価額は881円上昇している。分配金と基準価額の上昇を合計した利回りは約15%となる。

「(年6%目標払出)のむラップ・ファンド(普通型)」も合計利回りが高い。安定的に100円を分配していて、過去1年の分配額は600円。その間に基準価額は961円上昇しているので、合計リターンは約17%となる。このファンドには「年3%目標払出」タイプもあって1回の分配金は50円と半分になるが、分配されなかった分は基準価額を押し上げるので、合計リターンは約17%で変わらない。

 実際に投資する際にはもう少し長期の実績を見る必要もあるが、60歳以降の新NISA活用には、隔月分配型も候補となりそうだ。

(向山勇/ジャーナリスト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い