著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

陸運再編の焦点は「最大手のNXHDとヤマトHDがどう動くか」に移った

公開日: 更新日:

 AZ丸和がこうした劣勢をはね返すには、とりあえずは17日までとしているTOB期間を延長したうえで、買い付け価格を最低でもSGHD並みにサヤ寄せさせていくしかない。ただAZ丸和の手元資金は458億円、純資産は575億円に過ぎず、その場合に抱え込む財務リスクは「あまりにも大きい」(証券筋)。

 単独買収を諦め、イヌ・サル・キジを誘っての共同買収に切り替える手もなくはないが、それにはまず「きび団子」を用意できるかが問題だ。“飛脚退治”を成し遂げた後の「内輪もめ」勃発も何やら想像に難くない。

 ドライバーの残業時間の上限規制を強化する「2024年問題」による人手不足や輸送能力低下を受けて再編相次ぐ陸運業界。C&Fの行く末がほぼ定まったことで、今後の焦点は「最大手のNXHD(旧日本通運)やヤマトHDがどう動くかに移った」というのが、市場関係者らの見立てだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  1. 6

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  2. 7

    投手大谷の「オープナー起用」は逆効果…ド軍ブルペンの負担は軽減どころか増す一方

  3. 8

    "花田家と再婚"は幸せになれる? 元テレ東・福田典子アナに花田優一との熱愛報道も…恋多き一族の因縁

  4. 9

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  5. 10

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”