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真保紀一郎経済ジャーナリスト

シャープ(上)液晶パネルが不振…呉柏勲前社長は当初“続投宣言”だったが突如の解任劇

公開日: 更新日:

 これを受けてシャープは主力工場である大阪府堺市の「堺ディスプレイプロダクト(SDP)」での液晶生産を終了することとし、もうひとつの亀山工場(三重県)でも規模を大幅に縮小。今後、大画面テレビの液晶パネルは、すべて外部から調達することとなった。

 シャープは1912年、早川徳次氏によって設立された。早川氏はシャープペンシルを発明したアイデアマンで、新しい視点による新商品を次々と送り出し、やがて家電にも進出した。

 この早川氏のDNAは「目の付けどころがシャープでしょ。」という言葉となって受け継がれ、扉が左右両側から開く冷蔵庫など、他社にはないユニークな製品を開発していった。

 しかし裏を返せば、大手がやらないニッチ製品に活路を求めたということでもある。そのためシャープには長らく「一・五流企業」という、ありがたくないニックネームがつきまとった。

 その一・五流企業が一流に生まれ変わるきっかけになったのが液晶だった。

 1992年、シャープは「液晶ビューカム」という家庭用ビデオカメラを発売する。それまでのビデオカメラは、ファインダーで対象を捉えていたが、ビューカムは液晶モニターを見ながら撮影できたことで人気を集めた。

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