1日で4451円下落…8月5日の歴史的な株暴落の裏で何が起こっていたのか

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 さらに、円キャリー取引の解消により、一気にドルが売られたことから、外為市場では朝方の1ドル=145円台から一時141円台まで急速に円高が進行。輸出関連の現物株が売り浴びせられる事態になった。これが第2幕だ。

 そして第3幕は、現物株の急落を受けて、これまでに積み上がった個人投資家の「信用買い残」(7月26日で4.9兆円と約18年ぶりの高水準だった)が整理を迫られ、相場の下落をさらに加速させた。また、株式売買の自動システムを保有するファンドから、保有株の値下がりを回避する機械的な売りも大量に発生し、日本市場は「売りが売りを呼ぶ」展開になってしまったのである。

 こうしてみると、日本の株市場は、力強いように見えて、実はもろく危なっかしいのだ。常にその点を忘れないでほしい。 (丸)

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