8月5日の株価大暴落「全値戻し」は半年後? 近年のケースを振り返り今後の展開を占う

公開日: 更新日:

 8月5日の大暴落(日経平均は過去最大4451円の下落、7月高値からは25%の下落)の後、株価の戻りは意外と早く、8営業日後の8月16日に「半値戻し」を達成した。相場の格言で、「半値戻しは全値戻し」(下落幅の半分まで値を戻した相場は、もとの水準まで戻る勢いがある)と言われるが、全値戻しは早いのだろうか。

 近年の株価の暴落を振り返ってみると、以下のように分類される。

 ●ブラックマンデー型-過熱相場の修正 ①(急落年月)1987年10月②(最大下落率、急落前の年初来高値からの1年間)21%③(全値戻しまでの期間)5カ月

 ●ITバブル崩壊型-急落後に景気後退入り ①2000年4月②43%③15年2カ月

 ●リーマン・ショック型-金融システム不安に発展 ①08年10月②51%③5年4カ月

 ●コロナショック型-コロナパンデミックによる経済活動の停滞 ①20年3月②31%③9カ月半

 さて、今回の暴落はどのタイプかといえば、株価急騰の修正である「ブラックマンデー型」であろう。日経平均は7月11日の最高値まで前年末比で26%上昇、過熱していた。ブラックマンデー時はわずか2日で半値戻しを達成し、その状況も今回の大暴落と似ているが、今後の日本株の展開はどうなりそうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑