“裏金議員”丸川珠代氏が鞍替え出馬でナゾ釈明「自分で口座管理」→「資金の流れに気づけなかった」のいい加減

公開日: 更新日:

 数百万~数千万円にも上る巨額なカネの流れについて、常識的に考えれば議員本人が知らないはずがないのだが、それはともかく、丸川氏の説明には不可解な点があるのは間違いない。裏金について丸川氏は2月1日、自民党本部で記者団にこう言っていたからだ。

「派閥からノルマ超過分は持ってこなくていいと言われた。資金は(自分の)口座で管理していた」

 カネは自分の口座で管理していた、とハッキリ言っていたわけで、「気づくことができなかった」ではつじつまが合わない。

 丸川氏の裏金は、派閥からキックバックされたカネをため込んでいた事案とは異なり、「中抜き」(売上のノルマ超過分を議員側が最初から派閥に入金せず留保)と呼ばれるケースだ。

 元検事の郷原信郎弁護士(69)は、裏金について<「収支報告書に記載しない」との前提で議員側にわたったものであり、議員個人に帰属するもの。それは、政治家個人への違法寄附(政治資金規正法21条の2第1項違反)又は個人所得>と指摘した上で、丸川氏が「資金は(自分の)口座で管理していた」と説明したことに対し、<資金が個人に帰属するものと認識していたことを認めているに等しい>と断じていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々