2025年は企業倒産・自己破産が社会問題化する恐れ…アンケートで「増加」予測63%の衝撃

公開日: 更新日:

 こうした企業が倒産予備軍であるのは間違いない。

 金融ジャーナリストの森岡英樹氏が言う。

「不良債権が膨らんでいるのは民間金融機関も同様です。こちらは最終的に債務保証をしている信用保証協会が引き取るわけですが、その回収率は5%に満たない状況。ゼロゼロ融資は、条件変更や借り換えなどもあり、まだ20兆~30兆円残っている。回収不能がさらに拡大するのではないでしょうか。最後は“徳政令”で債務免除して公的資金を使うことになりかねません」

 そして驚くことに、過剰債務に陥っているのは企業だけじゃないという。

「個人の自己破産件数が増えています。消費者金融からの借り入れや住宅ローンが要因です。物価高や金利上昇で家計も大変。来年後半には企業倒産と自己破産が社会問題化する恐れがある」(森岡英樹氏)

 長すぎた円安と低金利政策のツケでもある。2025年はいろんな意味で大変な年になりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった