2025年は企業倒産・自己破産が社会問題化する恐れ…アンケートで「増加」予測63%の衝撃

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 こうした企業が倒産予備軍であるのは間違いない。

 金融ジャーナリストの森岡英樹氏が言う。

「不良債権が膨らんでいるのは民間金融機関も同様です。こちらは最終的に債務保証をしている信用保証協会が引き取るわけですが、その回収率は5%に満たない状況。ゼロゼロ融資は、条件変更や借り換えなどもあり、まだ20兆~30兆円残っている。回収不能がさらに拡大するのではないでしょうか。最後は“徳政令”で債務免除して公的資金を使うことになりかねません」

 そして驚くことに、過剰債務に陥っているのは企業だけじゃないという。

「個人の自己破産件数が増えています。消費者金融からの借り入れや住宅ローンが要因です。物価高や金利上昇で家計も大変。来年後半には企業倒産と自己破産が社会問題化する恐れがある」(森岡英樹氏)

 長すぎた円安と低金利政策のツケでもある。2025年はいろんな意味で大変な年になりそうだ。

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