内閣府はまるで“狼少年”…需給ギャップ「2025年度に解消」の見通しに経済界も失笑?

公開日: 更新日:

官界通(以下=官) 4月からの2025年度に、日本のデフレの大きな原因になってきた需給ギャップが7年ぶりに解消され、政府はデフレ脱却宣言を出せるかもしれないという見通しが内閣府から出たが、経済界の反応はどうかね?

財界通(同=財) そうなってほしいとの思いは共通だが、そんな楽観論に失笑し、首をかしげる向きが多い。なかには「これまで何度も楽観的な見方をしては、修正を繰り返した。狼少年のようだ」「夏の参議院選へムードをよくするためか」と指摘する財界人もいる。

政界通(同=政) そうだろう。今年度の経済成長率だって当初は実質1.3%と見込んだのに、下方修正を重ねて0.4%まで下げた。内閣府はどういう計算をして、あんな数字を出してくるのかね。

 民間調査機関の予測を「慎重過ぎる」とけなすが、昭和の時代のような精度の高い予測ができる官庁エコノミストはもういない。

■政策不在もいいところ

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった