ガソリン高騰「1リットル200円」がやってくる!補助金減額、減税もなし…政府・財務省は出し渋り

公開日: 更新日:

 政府のガソリン補助金が16日からさらに減り、昨年12月に続いて1リットルあたり5円縮小。今後レギュラーガソリンは全国平均で185円程度になる。ガソリン価格高騰の原因はハッキリしている。ウクライナ戦争や中東情勢の不安定で原油価格が上がり、加えて円安で輸入価格が上がっているから。その対策は補助金とガソリン税の減税しかない。

 政府は「激変緩和」策として補助金で価格抑制してきたが、すでに8兆円を使っていて、「これ以上は出せない」と補助金減額を始めたというわけだ。

 一方の減税はどうか。ガソリンにかかる税金はガソリン税、石油税、消費税など。ガソリン税は1リットルあたり53.8円でこの中には道路整備財源(暫定税率)25.1円が入っている。昨年12月、に自民・公明・国民民主でこの道路整備財源の廃止に合意したものの、例によって廃止時期は盛り込まれない「言うだけ合意」だからあてにならない。

「かつてトリガー条項なんてのもありました。ガソリン価格が3カ月連続1リットル160円を超えたら暫定税率分を停止するというものですが、東日本大震災でガソリン税を復興財源に充てることになり、結局ウヤムヤです」(関係者)

 すべての理由は政府与党の財源不足。このままいけば今年半ばには1リットル200円台がやってくる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  2. 2

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  3. 3

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  4. 4

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  2. 7

    麻生太郎氏に「10月政界引退説」 派閥の「裏金疑惑」拡大で窮地…気づけば孤立無援

  3. 8

    ペヤングソースやきそば(まるか食品)これまで投入した味は600品以上 2020年発売「モノホントンコツMAX」の評判は…

  4. 9

    ホタテ漁で栄華を極めた北海道猿払村は中国への輸出停止でどうなった?漁師はメディアに“警戒モード”

  5. 10

    どうなる2025年の忘年会? インフル大流行、インバウンド、実施企業減で飲食店に“三重苦”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択