ハタノ製作所 波田野哲ニ社長(1)「溶接をアートにした」町工場の技術力 デザインユニットとの協働

公開日: 更新日:

 先に説明したような工業製品では、研磨して消してしまうという溶接跡。それを逆に生かして、2021年に生まれたのが「溶接茶筒」という作品だ。

 YOCHIYAというデザインユニットとの協働で生まれたこの茶筒は、溶接による焼き色の美しさをうまく作品に取り込んでいる。

「デザイナーの方から溶接跡の美しさを指摘されたことが、協働のきっかけでした」と波田野氏。

 溶接とアート、デザイン。その接点をさらに深掘りするため、波田野氏の子ども時代へと時間をさかのぼろう。

 1986年、東京都大田区で生まれた。父親もTIG溶接の会社を経営しており、後にこの会社に入り、更に父親とは袂を分かって独立することになる。

「子どもの頃はよく工場に連れて行かれ、高校時代にはアルバイトもした。溶接は身近にありました」

 同時代の多くの子どもがそうだったように、波田野氏も電子ゲーム機が大好きだったというが、「親が厳しく、ゲーム機は週1回、1時間しか遊べませんでした」と振り返る。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  4. 4

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 5

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  1. 6

    AKB峯岸みなみの“丸刈り写真” 世界中で相次ぐ目撃情報の謎

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ

  4. 9

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて

  5. 10

    東京ビートルズの番組が、ビートルズ来日から60年後となる日に放送決定