著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

ホンダ・日産統合決裂で思い出す…「三井住友銀行」誕生会見での“ラストバンカー”西川善文氏の言葉

公開日: 更新日:

 ホンダと日産自動車は2月13日の取締役会で、経営統合の協議を打ち切ることを決めた。世界3位の自動車グループを目指す日本車連合は夢と消えた。統合協議入りから1カ月半、あまりに早い決裂に、取引銀行の幹部は「そもそも最初から難しい統合話と思っていたが……」とこぼす。

 ホンダと日産自動車の統合協議の打ち切りは、直接には統合比率(ホンダ5に対し日産1)などの条件で折り合わず、最後はホンダ側が日産の子会社化という劇薬を提案して決裂したことになっている。

 だが、「1月下旬に三菱自動車が統合に参加しないことを決めた時点で、今回の統合話は流れたようなもの」(メガバンク幹部)と受け止められていた。実際、ホンダの三部敏宏社長は社内で「三菱自動車はまともだが、日産はだめだ」と漏らしていたとされる。

 そもそも12月23日の統合会見も前代未聞だった。三部氏は冒頭から「ステークホルダーからホンダによる日産支援という声が出ていることは想定している。日産がターンアラウンド(再生)を終え、事業基盤を確実にし、自立しなければ経営統合の検討は成就することはない」とクギを刺していた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後