大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働

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 チケットの売れ行きが怪しければ、会場建設も遅れている。

 大阪・関西万博の開幕まで、27日で45日となったが、前売り券の販売枚数は約787万枚(19日時点)と、目標の1400万枚の半分程度にとどまる。また、日本国際博覧会協会によると、47カ国が独自に建設する海外パビリオン(タイプA)のうち、あくまで外観の完成を意味する「完了証明」が交付されたのは、21日時点でたったの6カ国に過ぎない。

「万博の華」のパビリオン完成が開幕に間に合わない事態も現実味を帯びる中、今月初めから、会場の建設作業が「24時間フル稼働体制」に変更された。これまでは夜間や休日の作業は行われておらず、方針を大きく転換した格好だ。

 4月5、6両日には、大阪府在住の4万人を集める万博の「テストラン」が予定されている。実質的な工期のデッドラインは3月末。現場では元請けなどが「3月中には完成させろ」と業者にハッパをかけているという。昼夜を問わず、突貫工事が強行されているのだ。

 全国建設労働組合総連合の関西地方協議会は、万博会場の建設現場の実態調査を行っている。事務局の村瀬宏典氏は24時間体制について、こう懸念する。

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