フロンティア市場に注目が集まるワケ…マネーは関税や為替の影響が少ない国に向う
■投資信託の選択肢は少ないが…
たとえば、「グローイング・フロンティア株式ファンド」は、フロンティア諸国を主な投資対象とした投資信託。1月末時点の国別投資比率は、ベトナム約31%、カザフスタン約11%、ルーマニア約8%の順となっている。騰落率は過去1年で約25%、3年で約54%と健闘している。変動幅が大きい点には要注意。2019年8月から24年7月までの5年間の変動幅を見ると、このファンドの最大上昇率は+約72%で最大下落率は-約27%。同じ期間の先進国株の最大上昇率が+約60%で最大下落率が-約12%なのでリスクも大きい。
アジアのフロンティア市場に投資するのが「ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド」。主にベトナム、カザフスタン、モンゴル、スリランカ、バングラデシュのフロンティア5カ国に投資する。各国とも平均年齢が若く、生産年齢人口(15~64歳)の比率が高いため、今後の経済成長が期待できるという。過去1年の騰落率は約19%、3年で約24%。投資信託の選択肢は少ないが検討の価値はあるかもしれない。
(ジャーナリスト・向山勇)
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