著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

公開日: 更新日:

 だが、フジテレビの24年3月期決算では、現金及び預金は5億7400万円に過ぎない。その他流動性資産16億1400万円とグループのCMS(キャッシュ・マネジメント・サービス)に663億4500万円の預け金があるが、「広告収入の激減により資金繰りがタイトになることは避けられない」(市場関係者)とみられている。

 フジ・メディアHDは、24年3月期末時点で、フジテレビ、ニッポン放送などの子会社89社(うち連結37社、持ち分法適用2社)及び関連会社50社(うち持ち分法適用27社)を有し、中核とする「メディア・コンテンツ事業」のほかに、サンケイビルなどの不動産事業、ホテル・観光事業など、複数の事業を展開している。「仮に、フジテレビが赤字に陥っても、放送外事業でカバーすることができる構造となっている」(メガバンク幹部)というが、フジテレビの資金繰りに黄信号がともりつつあることに変わりはない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情