買えないのに1、2割の値上げが当たり前に…「賃貸派」を直撃する家賃上昇の回避策

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「バブル崩壊以降のデフレ下では、強気の家賃相場が形成されづらい状況でした。しかし、ここ数年、新築マンションの供給が極端に減っていると同時に、都心部の分譲マンション価格は億を超えてきています。築年数の新しい物件を求める層が、ある意味仕方なく賃貸物件に集中し、昨今の賃料上昇を起こしています」(長谷川氏)

 その背景には日本人の新築、築浅信仰の強さがあると言えそうだ。

「ただ、投資的見地からすると、仮に20室あるアパートがあったとして、退去した部屋から一つ一つ値上げをしていくことになるので、賃料が値上がり傾向にあっても、利回りが上昇してきたとは言い難い状況です」

 住宅の賃料インフレはしばらく続くとみられているが、エリアによっては空室も多く、かつ値上げがされにくい築20年以上の物件に引っ越すなどの策もあると、長谷川氏は話す。

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