増加する“相続不動産”の処分どうする? 仲介手数料不要「直接買い取り」のメリット&デメリット

公開日: 更新日:

 今年、すべての団塊の世代が後期高齢者となる中、増加の一途をたどっているのが相続不動産

 親などからの相続が主な原因で発生する空き家の数は、1993年から2023年の30年間で約2倍に。「すでに持ち家がある」「仕事や子供の都合で暮らす予定がない」などの場合、賃貸か売却を検討することになるが、ここ最近見られるのが「直接買い取り」と書かれたチラシだ。

 不動産会社が買い手を探して売却する仲介取引ではなく、不動産会社が物件を直接買い取ってくれるというもの。

 チラシには、“仲介手数料不要”“最短7日でスピード買い取り”“修繕不要”“家財道具等の残置物はそのままで”といった魅力的な文言が並ぶ。時間をかけずに現状のまま買い取ってくれるサービスを、プロはどう見ているのか。

「何もかも面倒だから早く処分したい、多少安くなってもいいから早く現金化したいという人には魅力かもしれません。ただし、買い取り業者は物件をリフォームしたり、家を新築したりして再販するために買い取るので売値の相場がある程度形成されている地域でないと、こうしたチラシは入ってきません」(不動産アナリストの長谷川高氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑