中部空港めぐる国交省と採石業者の「官製談合」の裏側…巨額予算69億円消化のプレッシャー

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 同年3月31日に行われた納品検査は、藤田元所長が実施。当然、調査結果は「適合」で、消費税分を含む合計75億9000万円が丸昇石材の懐に入った格好だ。藤田元所長はその後、丸昇石材グループ企業の顧問に就任している。

 一般に埋め立て工事で使用する石材は、工事の受注業者が調達する。同局の直接調達はそれまで前例がなかった。しかも前出のゼネコン関係者によれば、採石業者が生産できる石材は、せいぜい月1.5万立方メートルというから、かなり無理な入札だったとみられる。

■ほぼ全額を翌年度に繰り越し

 中部空港の埋め立て工事はかねて懸案事項で、同局は19年度に工事費として約120億円を計上していたが、ほぼ全額の119億円を翌年度に繰り越していた。予算の繰り越しは1年のみだから20年度に消化できなければ「不用」に。不用を繰り返すと、予算削減の恐れがあるため、同局内では20年度末までの予算消化がプレッシャーになっていた。そんな背景が、事件を受けて設置された再発防止委員会の報告書に記されている。

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