三井化学が石油化学事業を分社化…その先で描くのは過剰な同業他社との再編だ

公開日: 更新日:

 そこだ、問題は。自動車はトラックなどを含めると10社を超えるし、電機はそれ以上だ。化学業界も大小たくさんある。先端的な研究開発には巨額の資金が要るから、単独で戦うのはトヨタ自動車以外、至難の業だ。

 では、分社化の動きはどんどん出てくるのか?

 そうでないと、いけない。

 石化事業を持つ企業は、どこと統合するのが効率的か、検討を進めている。三井化学の橋本社長の話には、再編で出資比率が低くてもいい、との覚悟もあった。

 産業政策を担う経済産業省も、支援する構えだ。

 2、3社の統合では競争力が足りなければ、みんなで一つになることもあるのか?

 エチレン生産では、あり得る。

 同業者が過剰な戦後経済と決別する時期がきた、というわけか。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 3

    長嶋一茂が晒した「長嶋家タブー」の衝撃!ミスターとの“今生の別れ”、妹・三奈との根深い確執も赤裸々

  4. 4

    “Snow Manの頭脳”阿部亮平は都立駒場高校から“独学”で上智大理工学部へ 気象予報士にも合格

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    手ごたえのない演奏を救ったのは山下達郎 弱冠22歳の雄叫びだった

  2. 7

    長嶋茂雄さんは助っ人外国人のセックスの心配もしていた。「何なら紹介してやろうか?」とも

  3. 8

    父の死去で長嶋一茂は“天然キャラ”封印…KY発言に噛みつく「不謹慎警察」のエジキになる恐れ

  4. 9

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  5. 10

    「ルンバ」のアイロボット社に事業継続困難疑惑…代表執行役員社長が舞台裏を説明