三井化学が石油化学事業を分社化…その先で描くのは過剰な同業他社との再編だ

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 そこだ、問題は。自動車はトラックなどを含めると10社を超えるし、電機はそれ以上だ。化学業界も大小たくさんある。先端的な研究開発には巨額の資金が要るから、単独で戦うのはトヨタ自動車以外、至難の業だ。

 では、分社化の動きはどんどん出てくるのか?

 そうでないと、いけない。

 石化事業を持つ企業は、どこと統合するのが効率的か、検討を進めている。三井化学の橋本社長の話には、再編で出資比率が低くてもいい、との覚悟もあった。

 産業政策を担う経済産業省も、支援する構えだ。

 2、3社の統合では競争力が足りなければ、みんなで一つになることもあるのか?

 エチレン生産では、あり得る。

 同業者が過剰な戦後経済と決別する時期がきた、というわけか。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

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