フランスベッドがザ・タイガースのジャケット撮影に貸し出した意外な場所
「社名の由来は、56年に創業者の池田実が日本初となる〈昼はソファ、夜はベッド〉の『分割ベッド』を開発・展開したことにあります。この商品名を社内で公募した結果、当時“おしゃれで流行の最先端”というイメージのあった『フランス』から命名されました。その後、製品が好評を博したことから、会社名としても採用。なお、弊社の前身は49年創業の『双葉製作所』で、もともとは二輪車のシートなどを製造していた会社です」(前出の担当者)
83年に日本で初めて療養ベッドの家庭向けレンタル(福祉用具レンタル)を開始したのも同社。日本で公的介護保険制度がスタートしたのは2000年であり、フランスベッドはその10年以上前に先駆けて福祉用具レンタル事業を展開していたことになる。
現在では、家庭用ベッドのインテリア健康事業を押しのけ、メディカルサービス事業(福祉用具・介護ベッドなど)の売り上げが全体の6割以上を占めているとか。寝具から医療・介護、そしてタイガースとのタイアップまでと実に柔軟な企業だ。