「オバケ調査」の不動産コンサルタントが事故物件で体験 夫婦が亡くなった戸建てで起こった怪現象
Xの投稿写真に"女性がぶら下がって見える"と連絡
忘れられない体験があるという。ある二階建ての戸建てを調査していたときのこと。夫婦が亡くなった家で、関係者からの依頼で調査していた。
「夜中の1時半くらいに“ドーン”という鈍い音が響いたんです。私がいたのは1階で、男性が亡くなった部屋。その戸建てには家具類は何もなかった。でも音はその部屋の真上の天井から聞こえた気がしました」
児玉さんは慌てて録音機を確認。しかし、この音はどこにも記録されていなかった。
「あとで分かったんですが、音がしたのは 2 階から続く天井裏で、そこは女性が変死していたのではないかと思われる場所だったのです。翌日、オーナーに報告すると、数日後に電話がありました。『もうあの家は売ることにした』って言うんです。理由を聞いたら、自分でも泊まってみたら、同じように“ドーン”って音を聞いたらしくて。やはり録音されてなかったと。『児玉さん、あの音のあと3〜4時間もよく居られましたね』って言われました。この経験は結構きつかったです」
また、Xに投稿した別の部屋の調査中の写真に、見知らぬユーザーからコメントが届いたこともある。
「『クローゼットのところに女性がぶら下がっていますが、大丈夫ですか?』というご指摘でした。その後、同様の連絡が5人からありました。僕は見えなかったんですが、面識のないはずの全員が、“女性がぶら下がって見える”と言うんです。その物件では、実際にクローゼット内で女性が命を絶っていました」
児玉さんは数カ月にわたりその部屋の再調査を行ったが、問題がなかったため、今は一般の入居者が普通に暮らしている。「オバケ調査」は、月に2~3泊のペースで行っているという。
「最近よく言われるんですよ。『児玉さん、相当お連れの人が多いですね』って。いわゆる“見える人”によると、僕の後ろにいっぱいいるらしいんです(笑)」
(取材・文=浦上優)
◇ ◇ ◇
事故物件のレッテルが貼られたら不動産価値はどのくらい下がるのか?●関連記事【前編はこちら】「不思議な体験をしたら最大 100 万円」不動産コンサルタントが事故物件の"オバケ調査"を始めたワケ…もあわせて読みたい。
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