ジャパンモビリティショーで「LDK+」披露も…シャープEV事業で見えた半歩先の不安
「ガレージにあるクルマを、ほかの用途に使えないか?」という問いに対する、やや安易な回答に見えてしまう。かつてのシャープらしい“オリジナル”の薫りはしない。
そもそも日本市場には「これから本当にEVの時代が来るのか」という根源的な疑問が根強い。トヨタが着々と進めている燃料電池車(水素で動くEV)とEV、どちらが主流になるのかは依然として見通せない。
加えて現時点では、充電インフラは不十分で、充電にかかる時間も長い。ユーザーがガソリン車やハイブリッド車を今なお選ぶ理由でもある。
発売は「27年度中」「シャープブランド」でとされているが、今のところ詳細な情報開示はない。製造は鴻海が担うとしても、シャープは国内で売れる仕様にする必要がある。果たしてどちらへ「半歩」踏み出すつもりなのだろうか。


















