台湾発ミルクティー「ゴンチャ」モール中心に出店加速で独り勝ち…それでも気になるスタバの存在

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■タピオカブーム終息後も好調

 タピオカ飲料市場は、80年代の第1次、2000年代の第2次に次いで、19年に「第3次ブーム」が到来した。当時は繁華街に個人経営のタピオカ専門店が乱立したが、同年末から失速し、コロナ禍でブームは終息した。しかし、当時100店舗未満だったゴンチャは倍増させている。ブーム終息後もなぜ人気を保つことができたのか。

「単純な理由だが、ゴンチャは紅茶とタピオカの質が高く、店舗も清潔感があるためリピーターを獲得できた。ブーム当時の学生が社会人になった今も訪れている。一方で、ブームに乗じて増えたタピオカ専門店は、SNS映えだけを狙い、味の質が低い店舗が多かったため淘汰された」(同)

 ゴンチャでは抽出後4時間以上経過したお茶は廃棄するなど、品質維持に努めているという。そもそもタピオカミルクティーのみを訴求しているのではなく、タピオカはトッピングのひとつとして提供しているに過ぎない。

 運営元のゴンチャジャパンは国内400店舗を目標に掲げている。全体の8割を占めるFC(フランチャイズ)店が中心で、個人オーナーやコメダ珈琲店などの飲食店を展開する法人が加盟している点も特徴だ。

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