著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

ローム、東芝・三菱電機が統合へ…パワー半導体をめぐる3社連合をデンソーが買収か

公開日: 更新日:

 このロームの窮地を救い、「日の丸半導体」を復活させるのが、3社連合の狙いだ。3社の半導体事業が統合すれば、単純合算で、独インフィニオン・テクノロジーズに次ぐ世界2位に躍進する。

 ロームの東克己社長は、「日本のメーカーは規模が小さく、固まらないと世界では戦えないし、優秀な人材も海外に流出してしまう」というのが持論だった。

 だが、「再編にはその先がある」とメガバンク幹部は指摘する。デンソーの林新之助社長は3月31日、都内で開いた新たな中期経営計画についての記者会見で、ロームへの買収提案について、「シナジー(相乗効果)が大きい。お互いの強みをいかすことで顧客の価値につながる」と指摘。「他社と私たちの動きを二者択一で考えるのではなく、日本の半導体をどう強くしていくかというスタンスに立てば、さまざまな枠組みが排除されるべきではない」と述べた。

 その真意について、先のメガバンク幹部は、こう分析する。

「ロームは東芝・三菱電機を選ぶか、それともデンソーを選ぶのかといった対立ではなく、3社が統合した後の新会社に買収を仕掛けますよという意思表示だろう」

 パワー半導体を巡る再編は、さらなる紆余曲折が予想される。

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