せんべろの聖地=東京・立石の駅南北にタワマン3棟 失われたにぎわいは本当に取り戻せるのか
北口のテナントは白紙
都が認可した事業計画書によると、中型スーパーに加え、飲食店が20軒ほど入る予定。どんな陣容になりそうなのか。
「テナントの募集はこれから。といっても、すべてはオーナー次第です。権利変換した大家の場合は自分で店を出すかもしれないし、決まったものは何もない状態。設計図通りに進めるかどうかも含め、未定です」(立石駅北口地区市街地再開発組合事務局)
立石を「せんべろ」たらしめた猥雑な飲み屋とピカピカのタワマンは、ミスマッチが過ぎる。そうでなくても、コストは見合わなくなりつつあった。都内の不動産高騰と再開発需要があいまって、一帯の相場は右肩上がりだ。
「立石駅近くの地価はこの10年で3割ほど上昇し、それに伴って店舗賃料の相場も急騰しています。北口に店を構えていた個人経営の飲み屋は、大半が区内の亀有や金町に移転。お花茶屋にも移っています」(不動産関係者)
立石脱出が相次ぐ中、踏みとどまる人気店もある。水餃子がうまい「蘭州」は、駅の南側を走る奥戸街道沿いに引っ越し。時価の若鳥唐揚げが絶品の「鳥房」や、煙モクモクの「焼肉牛坊」は北口地区のさらに北へ移転し、3店とも元気に営業を続けている。
「駅の周りはずいぶん静かになった。午後9時を回れば人出はほぼないですよ」(前出の不動産関係者)


















