ロシア担当相まで新設 北方領土“電撃返還”本当にあるのか
安倍首相は2日、ロシア極東のウラジオストク入りし、プーチン大統領と首脳会談をした。「ロシア経済分野協力担当大臣」まで新設し、北方領土問題を進展させようと前のめりだ。本人は本気で北方領土を返還させられると信じ込んでいるらしいが、百戦錬磨のプーチンを相手に、思惑通りにいくのか。
今年は日ソ共同宣言調印から60年を迎える節目。この共同宣言には平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を引き渡すと明記されている。
「安倍首相は北朝鮮と北方領土を政権浮揚に利用してきましたが、拉致問題は進展のメドが立たない。そこで、軸足を北方領土に移したのです。今回の首脳会談では5月のソチ会談で提案した経済協力を確約し、12月に計画しているプーチン大統領の来日スケジュールを詰める予定です。郷里の山口に招き、和やかな雰囲気を演出してプーチン大統領から“領土返還”の言質を引き出す戦略のようです」(外務省関係者)