「禁止薬物」垂涎の市場 ロシアン・マフィアが日本を狙う

公開日: 更新日:

 4大大会覇者も含まれているといわれるテニス界の八百長疑惑に衝撃を受けたファンは多いだろうが、プロテニス界に大掛かりな八百長を仕組んだのは「ロシアン・マフィア」ともいわれている。

 現在の「ロシアン・マフィア」はソ連崩壊前後から勢力を拡大した犯罪集団とは異なり、5000とも6000ともいわれる組織がある。それぞれ、ロシア国内や欧米、アジアなどで麻薬や武器、薬物などの密輸や売春などで稼いでいる。テニスやサッカーのようなプロスポーツを対象にした賭博の暗躍でも、度々欧州メディアを賑わせている。

 世界反ドーピング機関(WADA)では、以前から国際刑事警察機構(ICPO)などと連携し、禁止薬物の供給源であるマフィアの封じ込めに躍起になっている。昨年、ロシア陸連の組織的なドーピングが発覚したことで、これまで以上に捜査が厳しくなるのは必至だ。そこで、「薬物収入」に困ることになりそうなマフィアが、新たな市場として狙っているのが「ニッポン」だというのだ。

 来年4月の消費増税を控え、先行きが見えない日本経済の中にあって、スポーツ界だけは「バブル状態」だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手