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田岡俊次
著者のコラム一覧
田岡俊次軍事評論家、ジャーナリスト

1941年生まれ。早大卒業後、朝日新聞社。米ジョージタウン大戦略国際問題研究所(CSIS)主任研究員兼同大学外交学部講師、朝日新聞編集委員(防衛担当)、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)客員研究員、「AERA」副編集長兼シニアスタッフライターなどを歴任。著書に「戦略の条件」など。

安倍政権の北朝鮮制裁 トランプと「完全に一致」の危うさ

 当時に比べ、今日の状況ははるかに悪い。北朝鮮はソウルの北約40キロの境界線沿いの地下陣地に、射程60キロの22連装ロケット砲約350門と多数の長距離砲を配備し、韓国の人口の50%が集中するソウル首都圏を「火の海」にすることは可能だ。核弾頭付きの弾道ミサイルも持っているから、もし戦争になれば韓国は存立も危ういほどの大損害を被る公算大だ。北朝鮮も滅亡するだろうが、韓国が統一をしても復興が大変だ。

■トランプと「完全に一致」では危うい

 米軍が北朝鮮を攻撃すれば、その発進基地、補給拠点となる日本の米軍基地――横須賀、佐世保、三沢、横田、厚木、岩国、嘉手納などがミサイル攻撃の目標となる公算は高い。自暴自棄になった北朝鮮は、ついでに東京を狙う可能性もある。

 韓国には米軍2万8000人、米民間人約20万人がいるし、日本には米軍4万7000人、民間人5万人余がいるから、「死ぬのは米国人ではない」と言うわけではないが、米本土が北朝鮮のICBMに狙われるよりは“まし”かもしれない。

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