茂木大臣の地元ルポ 名入り手帳バラまきの“真っ黒”証言
選挙区の有権者に線香や手帳を配った問題で、連日、追及されている茂木経済再生担当相。日刊ゲンダイが入手した「手帳配布先リスト」には、茂木大臣から手帳を受け取った栃木市内の有権者の名前がズラリと並ぶ。どのように手帳が配られたのか。5日、本紙記者は同市に向かった。
JR両毛線と東武日光線が乗り入れる栃木駅から北東へ大通りが市内を貫く。県内第3位、約16万人の人口規模を誇る都市だが、駅前通りは平日朝でも通勤や通学で混雑する様子はない。通り沿いには寺や蔵といった観光資源が複数あるものの、観光客の姿はまばらだ。
まずは市の中心部に住む60代の建設業男性に話を聞いた。すると、手帳は「茂木大臣から」だとハッキリ認識していた。
「町内の自治会の役員が『茂木さんからもらった』といって持ってきました。数年間続けてもらったから、全部で5、6冊かな。年間4000~5000円払って自民党籍に登録すると、手帳をもらえるみたいですね。茂木さんの秘書が直接配りに来た覚えはないな」