高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

他国冷ややか 好戦首相が和平の機運を妨害する危険な図式

公開日:

 安倍晋三首相が大型連休前半に中東各国を歴訪した際、「中東の安定と和平に貢献したい。イスラエル、パレスチナの双方に建設的な関与を働きかけたい」と語ったことに驚いた人は多かったのではないか。旧知のアラブ研究者がメールでこう怒っている。

「いま安倍が仲介して、ここまでこじれたイスラエル・パレスチナの交渉を再開させることは不可能だし、それ以前の目前の緊急課題として、イラン核合意を壊そうとするネタニヤフ・イスラエル首相の情報謀略に対して欧州が必死で闘っている最中に、何をノンキなことを言っているのか」と。

 ネタニヤフは4月30日、イランが核開発を続けていることを示す5万5000ページの書類と183枚のCDを入手したとして、「イランは嘘をついた」と大々的に発表した。

 これは、トランプがイラン核合意を破棄するかどうかを決める期限としている5月12日を前に、米国を反イランの方向に引き込むことを狙った挑発で、当のイランは「すでにIAEAも把握している古い資料で、子供じみている」(ザリフ外相)としているし、欧州も「目新しいものではない」(英BBC)と冷ややかに受け止めている。前出の研究者が言う。

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