総裁選わずか6日間 安倍首相「北海道地震」政治利用の醜悪
石破陣営は、総裁選の「延期」を要求したが、安倍1強にひれ伏す自民党の選挙管理委員会は完全に無視している。
「安倍応援団は神風が吹いたとニンマリしています。政策論争になったら、石破さんに勝てませんからね。絶対に討論を避けたかった。とくにアベノミクスが争点になったら、失敗だったことが党員にバレてしまう。7~9日に組まれていた討論会などは、安倍首相がロシアから帰国する14日以降に行われる予定ですが、14日以降に行われてもほとんど意味がない。全国の自民党員は11日ごろまでには郵送で投票を済ませてしまうからです。事実上、政策論争をしないまま総裁選は終わることになります」(自民党関係者)
■シンパのメディアもフル活用
石破氏が頼みの綱にしていた小泉進次郎氏も、地震によって動きを封じられた形だ。記者団に総裁選への対応を聞かれて、「いまは災害対策なんじゃないですか」と答えている。さすがに「災害対策最優先」と答えるしかなかったのだろう。