戦略的投票で改憲勢力3分の2を阻止 国の命運握る17選挙区
あと3日で投開票日を迎える参院選はラストスパートに突入。いまひとつ盛り上がりに欠ける中、「投票先が決まらない」――とボヤく無党派層をターゲットに、ネット上では、棄権と死票を減らすため「戦略的投票」を呼びかける声が高まっている。
戦略的投票の発想は極めて単純。最も投票したいと思う候補の当選・落選がほぼ確実の場合、最善の候補に投票するのではなく、次善の候補に投票するという戦術だ。要するに、「好きな候補」の当落がハッキリしていて、「嫌いな候補」と「好きでも嫌いでもない候補」が接戦の場合、「好きでも嫌いでもない候補」に票を集めることで、「嫌いな候補」を落選させることが出来る。
貴重な1票をなるべく「死に票」にせず、「生きた票」にするための方策である。
実際、成功例もある。31人が乱立した2016年の東京選挙区(定数6)で立憲民主党(当時は民進党)の小川敏夫参院議員は投票の3日前から、“戦略的投票”を呼びかけた。すると、当時おおさか維新の会から出馬した作家の田中康夫氏との“6位争い”を制し、約4万票差をつけて当選した。当選確実とされていた立憲の蓮舫副代表(当時は民進党)の票を小川議員に集めたことがギリギリ勝利につながった。