10億円でWHOに圧力か 船内の新型肺炎感染者「日本」と区別
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内での感染拡大は収束の気配が見えない。
「中国以外では日本の感染者数が突出して多いというイメージが世界中に広がれば、日本を入国制限対象国にする動きが広がりかねない。五輪の開催や訪日客、日本経済に対するダメージを懸念する声が政府内で大きくなっています」(官邸関係者)
できるだけ数を少なく見せようということなのか、政府は「クルーズ船の感染者は日本上陸前」だとして、「日本の感染者数」に含めないよう報道機関に要請。茂木外相は10日の会見で「報道各社はWHOの方針も踏まえ、日本国内の感染者とクルーズ船の感染者を区別し、より適切な事実関係を発信して欲しい」と注文をつけた。
WHOは新型肺炎の各国発生状況リポートで、クルーズ船と日本国内を分けて発表しているが、これは日本政府側からの提案だという。加藤厚労相が7日の会見で、表記を分けるよう提案したと説明。その結果、WHOがそれまで「日本」に計上していたクルーズ船の感染者は、6日から「その他」に分類されるようになったのだが、気になる符合がある。