研究者は“大坪問題”と…新型肺炎にも影落とす独断専行ぶり
新型肺炎への場当たり対応で厚労省に批判が集まっているが、担当者としてたびたび公の場に登場するのが大坪寛子大臣官房審議官では、話にならない。
京大iPS細胞研究所の山中伸弥教授に国費の事業支援終了を突きつけるなど、医療分野の研究予算を削りまくってきた張本人だからだ。山中氏との面談は和泉洋人首相補佐官と出張。午前中に面談を終え、午後には仲良く京都観光を満喫した“公費不倫疑惑”も国会で追及されている。
■日本医療研究開発機構理事長が名指しで批判
予算を巡って大坪氏が強権を振るったのはiPS細胞研究所だけではない。国立研究開発法人である日本医療研究開発機構(AMED)の関係者が言う。
「今年1月のAMED審議会で、末松誠理事長が大坪氏を名指しして『昨年7月に大坪氏が次長になって以降、我々のオートノミー(自立性)は完全に消失した』と批判する一幕があった。和泉補佐官が室長、大坪氏が次長を務める内閣官房健康・医療戦略室のトップダウンで不透明に物事が決められ、医療研究が適切に行われなくなっていると訴えたのです」