保健適用後にジリ貧 ウイルス検査実施件数が韓国の10分の1
今月6日から保険適用になった新型コロナウイルスのPCR検査。全国各地でバンバン実施されているかと思いきや、そうではなかった。加藤勝信厚労相は、現在1日4000件程度の検査能力について、今月中に7000件に引き上げる見通しを示している。
厚労省の資料によると、保険適用の直近は、1日当たり1000~1500件の検査を実施していた。ところが、保険適用後は、1223件(6日)、862件(7日)、669件(8日)、1098件(9日)――増えるどころかジリ貧なのだ。
11日の衆院厚労委で山井和則議員(無所属)がただすと、加藤厚労相は「検査能力と必要な検査数は別のもので、必要性や感染状況などにより変わってくる」とムグムグ。保険適用によって増えた検査件数を問われると「都道府県に調査を依頼しているが、まだ保険適用で増えた検査実施件数はわからない」と実態すら掴んでいないことを白状した。
韓国では21万件を超える検査を実施しているが、日本ではその10分の1程度にとどまっている。「感染者隠し」とのそしりを免れない。