トランプ2回目の「弾劾裁判」審理始まる 有罪判決は困難か
米連邦議会乱入事件で支持者を扇動したとして下院に弾劾訴追されたトランプ前大統領の弾劾裁判の審理が9日、上院で始まった。トランプが弾劾裁判にかけられるのは2回目。コロナ対策など重要案件が控えていることから、早期の評決が見込まれている。
初日の審理では、弾劾裁判の合憲性をめぐって討論が行われた。トランプの責任を追及する民主党の議員に対し、トランプ側は、「憲法は公職に就いていない人物を弾劾することを想定しておらず、弾劾裁判は憲法違反」と主張した。
10日からは双方の冒頭陳述が行われる。有罪判決には出席議員の3分の2の賛成が必要で、上院は両党が勢力拮抗。共和党には弾劾に慎重な議員が多いため、無罪評決が下される見通しだ。